令和4年花火入門
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3.花火の材料 花火に使われている火薬の材料には、酸化剤、可燃剤、色火剤、発煙剤などに 分類される薬品が使われています。 光と煙が花火の重要な美的要素ですが、光は基本的に酸化剤、可燃剤、色火剤 を配合して炎色反応を起こさせたもので、煙は染料などを蒸発させ空中で煙の色 が見えるように散布させるものです。 その他、明るい火花や、昼の花火では音を出すためにアルミニウム、チタニウ ムなどの金属粉を使用したり、さまざまな薬品を使うことにより、多彩な変化を 求めています。 音は爆薬を用いて爆発させるか火薬を燃焼させて、その発生ガスが急激に膨張するときに発生します。 そして、含有物(染料や顔料)が不完全燃焼するときや蒸発するときに煙が発生します。 酸化剤 可燃剤 色火剤 発煙剤 一般的には硝酸カリウム、硝酸バリウム、過塩素 酸カリウムを使用する。 硫黄や木炭は古くから使われており、レッドガ ム、ビンソールレジンなどの樹脂類、アルミニウム、マグネシウムなどの金属類を使用する。 赤色は炭酸ストロンチウム、緑色は硝酸バリウい白色光を出すためにアルミニウム、マグネシウムなどの化合物を使用する。 オイルレッド、オイルイエローなど、さまざまな 染料や顔料を使用する。 しゅうさんム、黄色は蓚酸ナトリウム、青色は酸化銅、強8

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