令和4年花火入門
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た愛知県岡崎市を中心とする一帯で、ここだけで国内生産の約5割を占めてい ます。次いで愛媛、静岡、福岡などで多く生産しています。ちなみに、打揚花火 (仕掛花火含む)の製造所は全国に散在していますが、中でも秋田、新潟、長 野、静岡、愛知などが多く生産しています。 協会に加盟している花火業者は317社、そのうち、おもちゃ花火を生産・販 売しているのは40社です。規模的には、従業員20人以上の会社はごくわずか で、10~20人以下で生産・販売しているケースがほとんどです。 さて、おもちゃ花火の販売面では、よく売れるのは単品物の場合100円〜 1,000円ぐらいのものです。何種類かの花火を組み合わせたセットものに人気 があり500円〜2,000円が一般的ですが、中には10,000円以上のセットものも あります。 国産のおもちゃ花火の主な産地は、江戸時代、徳川幕府の火薬製造所のあっ(単位:億円) 輸入額 年 度 平成28年 29年 30年 令和元年 令和2年 ※ 経済産業省および財務省調べ 打揚花火 花火の国内生産額及び輸出入額 49.4 52.1 52.1 53.4 22.7 国内生産額 おもちゃ花火 9.8 9.7 9.5 12.7 5.5 1.0 1.1 1.5 1.3 0.9 輸出入額(花火全体) 輸出額 25.5 28.9 27.8 26.9 17.4 2.おもちゃ花火の生産と販売 おもちゃ花火の売れ行きは、7〜8月の天候によって大きく左右されますが、 令和2年度の国内生産額は、新型コロナの影響もあり、おもちゃ花火5.5億円、 打揚花火22.7億円になっています。 一方、令和2年の花火全体の輸出額は0.9億円、輸入額は約17.4億円とな り、主な輸入国は中国となります。 30

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