令和3年夏 花火入門
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8 酸化剤 一般的には硝酸カリウム、硝酸バリウム、過塩素 酸カリウムを使用する。 可燃剤 硫黄や木炭は古くから使われており、レッドガ ム、ビンソールレジンなどの樹脂類、アルミニウム、マグネシウムなどの金属類を使用する。 色火剤 赤色は炭酸ストロンチウム、緑色は硝酸バリウム、黄色は蓚酸しゅうさんナトリウム、青色は酸化銅、強い白色光を出すためにアルミニウム、マグネシウムなどの化合物を使用する。 発煙剤 オイルレッド、オイルイエローなど、さまざまな 染料や顔料を使用する。 音は爆薬を用いて爆発させるか火薬を燃焼させて、その発生ガスが急激に膨張するときに発生します。 そして、含有物(染料や顔料)が不完全燃焼するときや蒸発するときに煙が発生します。 3.花火の材料 花火に使われている火薬の材料には、酸化剤、可燃剤、色火剤、発煙剤などに分類される薬品が使われています。 光と煙が花火の重要な美的要素ですが、光は基本的に酸化剤、可燃剤、色火剤を配合して炎色反応を起こさせたもので、煙は染料などを蒸発させ空中で煙の色が見えるように散布させるものです。 その他、明るい火花や、昼の花火では音を出すためにアルミニウム、チタニウムなどの金属粉を使用したり、さまざまな薬品を使うことにより、多彩な変化を求めています。

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