令和3年夏 花火入門
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11 1.打揚花火 (1)玉の種類と仕組み 打揚花火は大別すると「割物わりもの」、「ぽか物」、「半割物はんわりもの」に分類できます。 また、玉が上昇するときにさまざまな効果を現すアクセサリーが付いたものを「昇のぼり曲きょく付つき」、「昇のぼり曲きょく導どう付つき」といいます。 「割 物」 → 菊、牡丹ぼたん、椰子やし、型物など 「ぽか物」 → 信号しんごう雷らい、小花こばな、柳、煙えん竜りゅうなど 「半割物」 → 千輪せんりん、小割こわりなど 「割物」とは、星(光や色彩、煙を出す部分の火薬)を割火薬で四方八方に飛ばす仕組みです。玉の中心から星が炭火色の尾を引いて丸く開くものを「菊」、尾を引かず初めから色の光が開くものを「牡丹」といい、円の中に芯が入ったものを「芯入」、蝶々ちょうちょうやハートなどさまざまな型を表現する 「型物」などがあります。 「ぽか物」とは、玉が上空に達したときにその名のとおり、くす玉のようにぽかっと2つに割れていろいろな部品などを放出させるもので、運動会やお祭りなどの合図を告げる「信号雷」、星をホウキ状に放出させ光の線を落下させる 「柳」、現在では珍しいパラシュートで煙を吊つりながら降下させる「煙竜」などがあります。 割 物 型 物

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