令和3年夏 花火入門
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20 (8)打揚花火の鑑賞法 華麗な彩色、素晴らしい空間の造形、迫力の音響、夜空に花咲く花火を 「ああ美しい」と無心に見るのも花火の一つの鑑賞法です。 けれども、日本の打揚花火の場合は、花火の一つ一つに名前「玉名ぎょくめい」が付けられおり、その花火の内容を表現しています。 玉名が入ったプログラムのある花火大会では、花火と玉名とを見比べて、製作者の考えを想像しながら鑑賞するのも一興でしょう。 また、花火が開いて消えるまでの①〜④の現象をチェックして良否を判断できれば、より一層花火鑑賞が楽しくなり、花火通にもなれます。 ①「玉の座り」が良い ②「盆」が良い ③「肩」が良い ④「消え口」が良い 打ち揚げられた玉がちょうど昇りつめたときに開く。 玉の大きさに見合った広がりで、真ん丸く(真円球状に)開く。 飛び散る星が放射線状に真っすぐ飛んで円形に広がる。 開いた星すべての先端が一斉にパッと消える。

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