令和3年夏 花火入門
29/49

27 1.おもちゃ花火の種類 おもちゃ花火は、メーカーや機能によって何百種類もあり、それぞれに名称が付いています。法律上の区分によると次の8種類になりますが、使用される火薬類は花火の性能や現象によって危険度の少ないごく少量(0.004〜15g)が用いられています。 (1)炎・火の粉・火花を出す花火(例) 吹き出し(噴水) 筒形の花火で筒先に火を付けると、炎や火花を出して燃える。導火線付きのもので、噴火山のように勢いよく吹き上がるものや細長い筒に竹ひごを取り付けたすすきなどがある。火薬量 15g以下。(筒物) スパークラー 針金や竹ひごに火薬を塗ったもので、火薬量は10gまたは15g以下のもの。(ねり物) サーチライト 2枚の紙の間に火薬をのり付けしてはさみ、短冊にカットしたもの。火薬量は10g以下。 線香花火 火薬が燃えて後に残った燃えカスが縮み上がり赤い火の玉になってから、パッパッと松葉火花が散るもの。火薬量は 0.5g以下。 ※ほかに、スモール・トーチ、朝顔、ナイアガラ、銀波、コメットなどがある。 (2)回転する花火(例) サキソン 薬筒の側面に噴射孔を持ち、それを円盤や型紙に装着し、火を付けると回転するもの。火薬量は4g以下。 ※ほかに、ピンホイールがある。

元のページ  ../index.html#29

このブックを見る