事故事例
使用方法・警告・注意を守ろう!
花火の不良のため、あるいは花火の遊び方を間違ったために、次のような事故が起きました。
(正しい遊び方は、花火の写真をクリックすると表示されます。)
1. 過去10年間の事故より
- 手持ち花火(種類不明)
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京都府 女性
不注意(着衣着火)
令和元年8月11日
自宅ガレージ内において消費中に、衣類(綿製のロングスカート)に花火の火が着火し、一部を焼損。両手のひらを火傷。
※花火の向きに注意すること
- 手持ち花火(ススキ)
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愛知県 男性 21才
不注意(無理な点火)
平成27年8月22日
ローソクにて点火。なかなか着火せず、横を向いたところ手元に火花が飛び、右手人差指に火傷を負う。
※無理に長時間あぶらないこと
- 手持ち花火(ススキ)
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愛知県 女性 3才
異常燃焼(火花とび)
平成22年8月17日
花火から火花が飛び散り足の甲を火傷。
※しっかりと腕をのばすこと
- 手持ち花火(ススキ)
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静岡県 男性 8才
誤使用(点火具不適)
平成24年8月20日
炭火で点火したところ、火花が飛び散り左足の甲を火傷。
※ローソク(正しい点火具)を使うこと
- 手持ち花火(筒型)
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埼玉県 男性 6才
異常燃焼(後方火吹き)
平成23年8月25日
手持部パイプの後端から吹き出す。右手に火傷。
※手持ち位置に注意すること
- 手持ち花火(筒型)
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愛媛県 (物損)
異常燃焼(爆発)
平成24年6月30日
ベランダで使用中に爆発。飛び散った火の塊で屋内の床と座椅子を焦がす。
※燃えやすいもののある場所で遊ばないこと
- 手持ち花火(線香花火)
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東京都
不注意
平成24年7月10日
雨上がりの庭で線香花火を使用したところ、火球が落下しはぜた火花で火傷。
※濡れた地面の上では使用しないこと
- 噴出花火(地上置)
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大阪府
不注意(火災)
平成30年8月19日
家族が駐車場で使用。噴出花火の火花が風にあおられ付近の枯草に着火し焼損。電灯柱の一部損傷。
※燃えやすいもののある場所で遊ばないこと
- 噴出花火(地上置)
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愛知県 男性 31才
異常燃焼(爆発)
平成23年7月15日
噴出花火を手で押さえながら点火したところ、爆発。顔面を火傷と右大腿部を挫傷。
※点火したらすばやく離れること
- 走行花火(ねずみ花火)
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山口県 男性 35才
異常燃焼(爆発)
平成21年8月30日
手に持って、ライターで点火したところ、音を伴い破裂。左手親指、人差指、中指を火傷。
※線香(正しい点火具)で点火位置に火をつけること
- 飛翔花火(ロケット花火)
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青森県
誤使用(目的外使用)
平成24年4月28日
サギを追い払うため、ロケット花火を地面に這わせるように発射したところ、芝生を焼損。
※正しく使用すること
- 飛翔花火(ロケット花火)
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千葉県 男性
誤使用(目的外使用)
平成27年8月23日
カラス追いに使用。1.5m離れていた被害者の足とサンダルの隙間にロケット花火が刺さり爆発し火傷。
※正しく使用すること
※点火したらすばやく離れること
- 打上花火(単発)
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東京都 男性 20才
誤使用(点火具不適)
平成21年8月17日
打上花火にライターで点火したところ、同時に打ち上がった。右目とその周囲を火傷。
※線香(正しい点火具)を使うこと
- 打上花火(単発)
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大阪府 女性 60才
不注意(退避不十分)
平成23年8月18日
打上花火に点火したところ、近くにいた点火者に火花が当たった。目と腕を火傷。
※点火したらすばやく離れること
- 打上花火(乱玉)
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広島県 男性
不注意(固定不適)
平成24年8月20日
岩場に立てて使用していたところ、風で倒れて星が横に飛んだ。小指を火傷。
※しっかりと固定すること
2. 特記事故(最近はないが大きな事故)
- 手持ち花火(筒型)
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福岡県 女性 4才
不注意
平成17年7月25日
花火から火花が飛び散り、前方にいた子供の顔面に当たる。顔と火花を払った右手を火傷。
※前後に人がいないこと
- 打上花火(単発)
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兵庫県 女性 20才
不注意(のぞき込み)
平成11年8月2日
打上花火を噴出花火と間違え導火線に点火してのぞき込んだところ、左目を星が直撃。視力低下。
※点火したらすばやく離れること
- 煙幕(煙を出す花火)
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兵庫県 男性 48才
誤使用
平成19年6月28日
スモークボールを手に持って点火し、振っていたところ発煙。手を火傷。
※手に持って点火しないこと
炎・火の粉・火花を出す花火
手に持つもの
先端から火花や火の粉が吹き出るススキ、絵型もの、スパークラーや線香花火など。
地上に置くもの
火の粉、火花を噴き上げる台付のものなど。
遊びかたのポイント
- 柄のはしをを持ち、火を付けたら体から離して遊びましょう。ただし、手持ち筒ものは万一の後方火吹きをさけるため、筒の底は持たないで中程を軽くにぎり、ローソクで火をつけます。
- スパークラーなどの火薬が露出しているものは同時に数本の花火に点火すると、大きな炎となって燃えあがるのでキケンです。1本ずつ遊びましょう。いったん火を付けたら、火が途中で消えても決してのぞかないこと。
- マッチやライターでの点火はキケンです。缶にローソクを立て、その火でつけましょう。
- 台付噴火ものは、倒れないように真直ぐに立て、導火線の先端に線香で火を付け、素早く5メートル以上離れます。決して手に持って火をつけてはいけません。いったん火が付いたら、火が途中で消えても決してのぞかないこと。
回転する花火
パイプなどの一端から噴射して回転させる糸付きの花火や、コマ状に地上を回転して移動するものなど。
遊びかたのポイント
- 糸付き回転花火は糸を手に持たず、少なくとも1.5メートル以上の長い棒の先に吊るします。点火するときは地上に置いて点火し、火が付いてから棒を持ち上げると点火が容易で安全です。
- コマ状に回転するものは、平らな地面に置いて、導火線の先端に線香で火を付け、素早く5メートル以上離れます。
爆発音を出す花火
摩擦、衝撃で爆発音を出すもの
クリスマスクラッカー、クラッカーボール、平玉、巻玉。
点火によって燃焼し爆発音を出すもの
連続して音を出す爆竹など。
遊びかたのポイント
- 音に使用する火薬類は特にキケンですので、分解することは厳禁です。
- 爆竹は手に持たず、地面に置いて導火線の先端に線香で火を付けます。点火すると極めて短い時間で爆発音を発し、飛びちりますので、火を付けたらすばやく遠くへ離れること。広い場所で使用してください。
- 導火線のないスモーククラッカーなどは、点火位置をよく確かめて、線香で火を付けます。
打ち上げ花火
単発花火
一回だけ星が光や火の粉を出しながら打ち上がるものや、内筒が打ち上がり上空で赤や緑の色星などを放出するものがあります。
連発花火
赤や緑の星などが続けて上がるものや、次々と内筒が打ち上がり色星などを放出するものがあります。
遊びかたのポイント
- 絶対に手に持って遊ばないこと。特に長い筒ものは、土や石でしっかり固定するか、杭にしばりつけます。点火すると筒先から星や内筒が勢いよく空中に飛び出しますので、決して筒先に顔や体を出さないでください。
- 狭い場所ではキケンですので広い空地で遊びましょう。
- 打ち上げ花火をビンに立てることはキケンですから絶対にしないこと。風下には火の粉が飛びますので注意しましょう。
- 台付のものは、倒れないように真直ぐに立て固定します。導火線の先端に線香で火をつけて、すばやく5メートル以上離れてください。
- パラシュートは昼間だけに使用しましょう。特に電線や家のない広い場所で遊び、風のあるときはやめましょう。
飛翔する花火
笛ロケット、流星ロケット、回転上昇する花火。
遊びかたのポイント
電線や家のない、また燃えやすいもののない広い空地で遊ぶこと。風の強いときはやめましょう。枯草や家の中に飛び込んで火災になった例がありますので、遊ぶ場所に気をつけましょう。
- 長い尾付きのものは、細口のビンなどに立て、必ず方向を真上にさだめること。導火線の先端に線香で火をつけて、すばやく5メートル以上離れます。
- 回転ものは、使用法を確かめて平らなところにおいて使用します。
煙を出す花火
煙幕筒もの、スモークボール(球もの)等、赤や青などの色煙を出す。
遊びかたのポイント
- 導火線付きのものは、導火線の先端に線香の火で点火します。煙ものは燃えている時間が長いので、枯草や燃えやすいものの中に投げこまないようにしてください。
走行する花火
ねずみ花火、水上を走る金魚など。
遊びかたのポイント
- ねずみ花火は、どちらの方向へ走るか分かりません。燃えやすいもののある場所では遊ばないこと。
- 金魚は、導火線の先端に線香で火を付けたらすばやく手を離し、水上に置くこと。
その他の花火
ヘビ玉、パイプ詰めもの。
遊びかたのポイント
- 燃えながらヘビのように数十倍の長さになります。風のないとき、燃えやすいもののないところで遊ぶこと。膨張した部分で汚さないように気をつけること。